アンデスレッド

  • アンデスレッドはやや男爵に近い丸くこぶし状の形をしたものが多い傾向にあるようです。表皮は薄く、赤い色をしています。中の果肉は粉質で明るい鮮黄色をしており、茹でるなど加熱するとほくほくした食感に仕上がり甘み旨みがあってとても美味しいです。栽培環境か系統によるものなのかは不明ですが、写真のように果肉に紅がさすものも見られます。この色はアントシアニンによるものらしく、茹でて崩すと淡いピンクになります。

 

利用法

  • アンデスレッドは加熱するとほくほくした食感が楽しめ、とても美味しいのですが、煮ると崩れやすいので注意が必要です。
    ポテトサラダやコロッケなど、実を崩して使う料理に向いています。また、フライやジャーマンポテトにするとホクホク感が楽しめます。

長崎出島

  •  デジマはそれまで西日本で栽培されていた「タチバナ」に比べ食味や外観に優れていたことから、西日本各地で二期作用品種として栽培が広まり、かつては主力品種となっていたようですが、現在はこのデジマから生まれた「ニシユタカ」にその座を譲っています。
     しかし、その食味や品質は決して引けを取る物ではないので、現在でも各地で栽培されています。

    利用法

  •  程よい煮崩れ感が肉じゃがやカレーにはとてもよく会います。また、変色しにくいのでポテトサラダやポテトチップ、コロッケなど色々な料理に使えます。
     千切りにしたものに塩コショウを振り、フライパンで円盤状に焼き上げるガレットなどにも最適です。

ニシユタカ

  • 『いもの形は“扁球”で目は浅く、皮色、肉色ともに“淡黄”で外観は良い。いも肌は“やや粗”。特に遅掘りした場合に肌荒れを生じることがある。裂開や形の崩れは少ない。

    利用法

    •  実際に試してみると、肉質はやはり粘質で、茹でたりホイルで包み焼きにしてジャガバターにしてみると確かにホクホク感が無くあまり美味しいとは言えませんでした。むしろある程度茹でた物を細切りにしても折れにくく、シャキシャキした歯ざわりが活きてくるので、サラダなどに使っても美味しいです。
      炒め物などに使う場合は下茹でしてからの方が美味しく仕上がります。また、粘質で少々煮ても崩れにくいのでシチューやカレーの具に向いています。